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「東京ってどうなの?」

そう聞かれると、私にとっての東京は、”マーブリング都市” と答えます。

 

マーブリングとは、水よりも軽い絵具を水に浮かべ、偶然に出来上がる水面の文様を、

紙に写しとる技法のことです。

 

このように、水に浮く何種類もの色の絵の具が、水流に逆らう事なく、美しい紋様を創造する姿。

 

それはまるで、新しいものと古いものが多重に練りあう光景に似つかわしく、

また、水面に浮かぶ一瞬の柄を写し取る技法は、

偶然の煌めきを  テレビで抜き取る かのような行為にさえ見てとれます。

それは、もう二度と同じ文様をつくる事はできない、唯一無二の美とも言え、

時には、夢のような輝きを放つ、煌びやかで手の届かない魅惑的な印象を与えてくれます。

 

そんな、マーブリングの様な都市。

 

これが、私が東京へ来て、感じた東京の姿です。

 

 

弊社は、東京都新宿区でデザイン事務所立ち上げてから2018年で5年が経ちます。

東京といえば、流行の最先端・発信の地というイメージが強いですが、

イメージ通り、実際に流行の最先端で発信の地、ということは間違いありません。

 

しかしながら、東京には昔ながらの産品も驚くほど沢山あることを知りました。

例えば、東京染小紋や江戸切子といった伝統的工芸品。

また、江戸前寿司や、ちゃんこ鍋といった郷土料理。

さらには、内藤唐辛子、練馬大根、といった伝統野菜と呼ばれる、江戸東京野菜などがあります。

これらは、東京都内で昔から継承されてきた大切な文化の一部です。

 

そのような中、私はデザインの仕事を通じて、モノや食の起源・歴史を学ぶ事、

他国の文化に触れるたびに、自国について考えさせられる機会がありました。

次第に、デザイン会社を運営する立場として、ほんの少しでも”日本文化の継承に貢献できることを始めたい”

という想いが募り、2017年12月に「丗SOU」という自社ブランドを立ち上げるに至りました。

日常生活で食事をするとき、人と集まるとき、のどが渇いたとき、無意識のうちに口にしているのは、お茶。

そんな、日本人の誰もが馴染みのある「お茶」を中心に日用品を展開し、

残し伝えるためのメッセージを添えて発信していくことを考えています。

 

また、弊社がクリエイティブする「丗SOU」の製品につきましては、

社内完結ではなく、都内の福祉施設や、地域の方々にもご協力いただき、

一つずつ丁寧に形づくるようにしております。

 

今後も、日本文化の継承をキーワードとし、

私達デザイン会社だからこそできる、地域・社会貢献を行っていきます。

小さなことから、出来る事から始めていきますが、

それがいつしかマーブリングの一色となれるように、日進月歩してまいります。

 

 

今後とも、どうぞumu design一同、

末永いお付き合いのほど宜しくお願い致します。

 

 

umu design株式会社
代表取締役 石崎育味